おすすめ図書紹介

「永遠の図書室」の店番がセレクトしたおすすめ図書をご紹介。
借りるものに困ったとき、どうぞご参考ください。
(※月初更新)

大日本帝国陸軍と参謀たち

日本の参謀本部(著:大江志乃夫)

一人の軍事的天才の指揮能力を超える大組織になった近代の軍隊を運用するために作られたのが参謀本部である。そのスタッフである参謀は、政略と戦略、戦争目的と軍事力との関係について、明確な認識なしには十分な機能を発揮できない。しかし、戦争の政治的目的をふまえて戦略を策定する点で、日露戦争以後の日本と参謀本部は、理論・実践両面で有能とはいえなかった。本書は、参謀本部の歴史をたどり、今次大戦の敗因を探る。

 

危機の参謀学(著:岡本好古)

日本が太平洋戦争へと至る過程で、ファシズムを排し、英米との海戦を阻止すると表明した帝国海軍の米内光正、山本五十六、井上成美の血誓トリオ。その一人、米内は一度も前線に出ることはなかったが、中央に在って政将として奮闘した。後に戦局が絶望的になると、早期に終戦へと導くことに砕心し、日本を救った一人となった。避け得ぬ危機に面した時、人はいかに生くべきか。八人の名将に学ぶ危機の管理学。

 ある作戦参謀の悲劇 堀場一雄反骨の記録(著:芦沢紀之)

大乗道義の四字を正義の旗幟として、支那事変から大東亜戦争の渦中を、終始毅然、炎の如き熱血をもって祖国を憂え絶叫した武人・堀場一雄。その反骨にして劇的な生涯を昭和史を背景に描く。

 陸軍参謀 エリート教育の功罪(著:三根生久大)

軍事を政治の上に置き、昭和史をミスリードした男たちはどのようにして作られたのか?旧帝国陸軍の最高学府・陸軍大学校での教育内容、その雰囲気、陸軍内部に占めるその影響力、陸軍人事のシステム、等から参謀の役割、陸軍内部の人的関係などまでを具体的に明らかにし、エリート教育の失敗を衝く人事管理「失敗の研究」。

参謀の条件(編:渡部昇一)

日露戦争を指導した明治の陸海軍の柔軟さと優秀であった参謀たち。それではなぜ、四十年後の太平洋戦争の組織と参謀は硬直した発想となってしまったのか?本書では児玉源太郎や源田実、辻政信など九人の参謀にクローズアップ。坂本藤良や保阪正康をはじめとした九人の作家が送る参謀の姿、そして彼らを作った教育に目を向け、組織の特徴を明らかにする「リーダー学読本」。

大日本帝国海軍とエトセトラ 

海軍(著:岩田豊雄)

真珠湾攻撃における特殊潜航艇九勇士の活躍は、当時、史上空前の壮拳とうたわれた。本書は、これら九人の勇士を生んだ”海軍”を主題に、勇士の一人をモデルとしてその人間性を愛情深く描きながら、国運を賭した大戦に直面した国民の緊張感、必死の覚悟を如実に伝えている。太平洋戦争の生んだ注目すべき作品の一つであり、日本海軍の精髄を語る記念的作品である。

 狂信の推理 実録・連合艦隊最大事件(著:黒木曜之助)

連合艦隊司令長官山本五十六は実は自殺だった。絶対に機銃弾によるものではない……!?

戦死したはずの連合艦隊参謀長宇垣纒中将が国民政府軍の顧問として活躍している……!?

そして、大本営作戦参謀、のちの参謀院議員辻政信の謎の失踪……!?

バンコク駐在商社牧野志郎は、赤木美奈と名のる女性から、辻政信を捜しに旅立ち消息を絶った弟の行方を一緒に探してほしいと頼まれたが、二人は常に不気味な謎の目に追われ、そのあとには必ず殺人が……!?弟の健ははたして……!?そして、二人の生死は……!?

――――膨大な記録による傍証を縦糸に、横糸には大胆極まる推理を駆使して秘密結社フリー・メイソンの実体と、戦後最大の謎とされるクーデター未遂事件の真相に肉薄する推理傑作!

日本海軍 失敗の研究(著:鳥巣建之助)

「太平洋戦争」は本当に防ぐことができなかったか?海軍はなぜ暴走する陸軍を抑止できなかったか?元海軍参謀が、明治の建軍以来の歴史を虚心坦懐に見つめ直し、日本を破局に向かわせた真の原因を、整然たる論理と明晰なことばで明らかにする。世紀の失敗から教訓を学ぶ点で、今日の日本人にとって深い示唆に富む快著。

海軍こぼれ話(著:阿川弘之)

徴兵されて陸軍に入隊することを危惧して、海軍を志願した著者が名著「山本五十六」「軍艦長門の生涯」には掛けなかった海軍を、豊富な体験を基に人間味たっぷりに描く、”わがネイビー賛歌”。

良い参謀良くない参謀―――8人の海軍サブリーダーを斬る!(著:吉田俊雄)

指揮官の糸を完全に理解し、知恵と責任観念を発揮して目的完遂に邁進、適切な進言を行なう理性的、客観的役割を担った男たちの勤務評定。

目的の達成度、成果、コスト、実績の上げ方、人間関係といった視点から連合艦隊の幕僚たちを検証した採点簿。


 世界は広いぞ!旅行特集 

インドネシアへの手紙(著:田中阿里子)

満点の星降る自然豊かな国。この国は、現代人に安らぎと力強い蘇生力を与えてくれる。明治初期からのこの国と日本人とのかかわりは、痛ましい戦争体験をこえ百年の歳月がたった。”インドネシア大好き”人間の数々の手紙をもとに綴る日イ親善への熱い思い。そして、この国の繁栄のために官民ともに可能なかぎりの理解を期待する著者の思いが、日イの人々のやさしい結びつきをさらに強めるだろう。

敦煌〈歴史と文化〉(著:長澤和俊)

二十世紀初頭、荒涼の裁くと万古の白雪を戴く峻峰に囲まれたシルク・ロードのオアシス、敦煌・莫高窟の秘室から、世界中の歓喜させた、唐時代の物を含む膨大な量の故文書が発見された。

オアシスに割拠する小国家群、中原に進出する大帝国と辺境を侵す匈奴らが繰り返す戦塵と劫掠のかなたに、千年を経て蜃気楼のように蘇った莫高窟文書を詳細に分析・考証、その全貌に迫る新編・敦煌学入門書。

シルクロードのシ(著:栗本薫 木原敏江)

シルクロードの「シ」は始、史、死の「シ」。悠久の歴史、絢爛たる美術、永遠のロマンを求めて念願の上海、蘭州、敦煌、北京へ旅立った木原敏江、栗本薫、松沢睦美、芳村梨絵、高光望らメンメン。大陸での13日間、それぞれの思いを小説、マンガ、エッセイ、イラストと多面的に表現するドキュメント方式中国珍道中記。

中国への旅 東山魁夷小画集(著:東山魁夷)

東山画伯は、奈良の唐招提寺を拓いた唐の高僧鑑真和上に捧げる障壁画を描くことに、十年にわたり精魂をかたむけた。まず、第一期で日本の風景を描いた画伯は、第二期の制作をめざして、鑑真和上の故郷中国を写生する旅に出た。悠久な大陸風景、画伯がはじめて墨一色で描いた桂林、黄山の山水、彩色で描いたエキゾチックな西域地方の風物など75点を収録する画集。(東山魁夷小画集全六冊)

パリ 旅の雑学ノート カフェ・舗道・メトロ(著:玉村豊男)

パリのカフェ――――メニューの見方、電話のかけ方、勘定の払い方etc…

パリの舗道――――珍しい通りの名前、石畳の歩き方、乞食・旅芸人etc…

パリのメトロ―――チケットの回方、馬車の話、タクシーの乗り方etc…

これからパリに行こうとしている人、パリに行くつもりなんか全然ない人、パリの好きな人、嫌いな人……誰が読んでも面白い、パリの極秘情報がいっぱいです。写真と図版多数収録。

「あと1冊、何にしよう?」

きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記 第2集(編:日本戦没学生記念会)

学徒出陣――――1943年、兵力不足を補うために若き命が戦場に駆り出され、その多くが犠牲になった。彼ら学生は死と隣り合わせとなりながら、いかに日々を送り、何を思考していたのか。第二次世界大戦末期に戦没した学徒兵たちの遺書を集めた、魂の遺稿集。

きけわだつみ もうひとつの声(著:藤井重夫)

著者・藤井重夫が実際に見聞・体験した戦争の姿を、肉声から文字へと変えて「戦争」そして「戦場」について伝える、シリーズ「戦争と人間」第四巻。書かれることの無かった戦記、ミイトキーナの軍神、兵隊とは、戦場とは―――――声なき声、その実態を描いた渾身のドキュメント。

二百三髙地(著:笠原和夫)

日露戦争時の旅順攻囲戦。203高地では、日本とロシアによる戦いが繰り広げられていた。司令官・乃木希典を中心に大局の推移と戦争の悲劇、徴兵された民間人の視点を交えて描かれる名作映画「二百三高地」脚本・笠原和夫によるノベライズ。巻頭には映画・史実の写真を掲載。

手掘り日本史(著:司馬遼太郎)

”私の書斎には友人たちがいっぱいいる”

「夏草の賦」「竜馬がゆく」「峠」など個々のロングセラー作品を手掛かりに、歴史を賑わせた英雄・英傑の人間像を甦らせ、更には膨大な資料に貫かれた鋭い史眼と著者独自の発想の原点を解き明す。司馬文学の核心に触れる語り下しエッセイ。(解説・江藤文夫)

遠い日の戦争(著:吉村昭)

終戦の詔勅が下った昭和20年8月15日、福岡の西部軍司令部の防空情報主任・清原琢也は、米軍捕虜を処刑した。無差別空襲により家族を失った日本人すべての石の代行であるとも彼には思えた。だが、敗戦はすべての価値観を逆転させた。戦犯として断罪され、日本人の恥と罵られる中、暗く怯えに満ちた戦後の逃亡の日々が始まる――――。戦争犯罪を問い戦後日本の歪みを抉る力作長編。