おすすめ図書紹介

「永遠の図書室」の店番がセレクトしたおすすめ図書をご紹介。
借りるものに困ったとき、どうぞご参考ください。
(※月初更新)

二・二六事件特集

1936年に起きたクーデター未遂事件「二・二六事件」。
動乱に時代の中で人は何を考え、何を成したか。近代史に影響を与えたひとつの事件に関する書籍をご紹介。

宴(著:利根川裕)

昭和41年筑摩書房刊


二・二六事件を背景とした青年将校と人妻の悲恋を描く。能の家元に嫁いだ鈴子が、二・二六事件に連座して死んだかつての恋人である館中尉と同じ時刻に自殺する。昭和の動乱期を生きた男女の美しくも悲しき物語。

雪はよごれていた 昭和史の謎 二・二六事件最後の秘録(著:澤地久枝)

昭和63年日本放送出版協会刊


激動の昭和史、最大の謎といわれる二・二六事件の闇に包まれていた全貌を明かす新資料が発見された。特設軍法会議の主席検察官が自宅へ持ち帰り、終戦後も秘蔵していた膨大な文書、手びかえであり、陸軍首脳が戒厳令施行を利用して企んでいた別なる二・二六事件とその隠ぺい工作を示すものであった。青年将校らは処刑され軍首脳の陰謀は闇に包まれたが、検察官の執念は52年の歳月を超え事件の真相を現代によみがえらせた。

隠されていた「もうひとつの二・二六事件」、その全貌を描くノンフィクション。

妻たちの二・二六事件(著:澤地久枝)

昭和52年中央公論社刊

”至誠”に殉じた熱血の青年将校ら。彼らへの愛を秘めて激動の昭和を生きた若き妻たち。各地に忍耐の時を刻んだ妻たちの三十五年をたどる愛と感動のヒューマンドキュメント。

西田税 二・二六への軌跡(著:須山幸雄)

昭和54年芙蓉書房刊


陸軍軍人であり、思想家であった西田税。彼はいったいなぜ二・二六事件に関わり、そして刑死という結末に至ったのか?秩父宮との信仰や国家改造主義団体「天剣党」事件など新たな証言をもとに二・二六事件に連座した西田税の生涯を描く。

 一革新将校の半生と磯部浅一(著:佐々木二郎)

昭和55年芙蓉書房刊

佐々木二郎というひとりの陸軍軍人の人生を振り返る第一部「わが陸軍生活の足跡」、そして二・二六事件首謀者であった青年将校・磯部浅一を知るための第二部「磯部浅一を憶う」のふたつから構成された、激動の時代の中で散った男と生き延びた男を描く回顧録。

巻末には貴重な磯部直筆の遺書を収録。

NHK歴史への招待 二・二六事件(編:日本放送協会)

昭和64年日本放送出版協会 刊

未遂に終わった近代日本最大のクーデターでもある二・二六事件・青年将校の企てはもろくもついえ去り、反乱軍の汚名を着せられた兵士は中国の最前線へと送られた。しかし、この事件には今なお謎の部分が多い。

台頭する軍部の力を示した大阪のゴーストップ事件、軍部内の派閥抗争がひき起こした永田鉄山軍務局長惨殺事件。さらに日中戦争の引き金となった盧溝橋事件。軍靴の音が高まりつつある時代をなまなましく再現する。

二・二六事件 「昭和維新」の思想と行動(著:高橋正衛)

昭和40年中央公論社編

昭和十一年二月二十六日、青年将校が決行したクーデターの結末は全員処刑に終わり、彼らの意図とは別にこの事件こそ日本ファシズムの契機となった。新資料による本書は、彼らの意図した”昭和維新””尊王対奸”の意味を探り、軍隊のもつ統帥権意識を解釈の軸に、昭和初年からの農村の疲弊にあえぐ日本社会と青年将校との反応状況、軍部の政治への結合と進出過程を追及し、この事件が昭和日本の政治的状況の集中的爆発であったことを解明する。

英霊の聲(著:三島由紀夫)

平成2年河出書房新社刊

ーーーーなどてすめらぎは人間(ひと)となりたまいし。

昭和天皇への痛惜の思いを、二・二六事件の青年将校、神風特攻隊の兵士の霊を通して浮き彫りにした名作「英霊の聲」のほか、華麗な戯曲「朱雀家の滅亡」、佳品「F104」などを収録。

鎮魂「二・二六」(著:もりたなるお)


平成6年講談社刊

青年将校の合同墓碑が建つ麻布賢崇寺。第二十九世住職藤田俊訓のゆるぎない信念と反骨を描く「号令と読経」ほか、彫心鏤骨の五編を収録。二・二六事件関係者に捧げる鎮魂の譜!

銃殺(著:もりたなるお)

平成2年講談社刊

226決起将校銃殺ーーーー同志に銃口を向けなければならない第一師団下随一の射撃名手の人生とその背景から「昭和維新」その鮮烈な時代を描く長編小説。

私の二・二六事件ー弟の自決(著:河野司)

昭和64年河出書房新社刊


いったい何が起こったのか?雪の日の朝、一サラリーマンだった著者は、弟が反乱将校の一人であることを知って驚愕する。一途な正義漢であった弟が逆徒に?真相のわからぬままに青年将校たちは銃殺され、著者の弟は著者自身の渡した果物ナイフで割腹自刃する。弟たちは何を考え、何を果たそうとしたのか?

逆徒の遺族となって逃げるように満洲へ落ちていく筆者は真相究明を誓い……。

226 昭和が最も熱く震えた日(シナリオ:笠原和夫)

平成元年双竜社


早春の雪が、帝都・東京を覆い包んでいた。

昭和11年2月26日未明ーーーー約1500名の兵の軍靴が雪を踏みしだく鈍い音が進んでいく。指揮するのは、農村の窮乏を憂い、癒着した権力の腐敗を憤る若き青年将校たち。

自分たちは捨て石になってでも日本を救おうと立ち上がった若者たちは、国を、家族を愛していた………

1989年に公開された映画「226 THE FOUR DAYS OF SNOW AND BLOOD」そのシナリオと共に史実の二・二六事件を解説していく必見の書。

湯河原襲撃(著:河野司)

昭和40年日本週報社刊

決起将校のひとり・河野寿の兄であり、弟の死により二・二六事件の真相究明へと突き進んだ著者・河野司。決起から反逆までの道のり、軍資金の謎に迫るドキュメントであり、野中大尉や安藤大尉、そして河野寿の思い出を語る回顧録でもある渾身の一冊。

恋闕 ●最後の二・二六事件●(著:黒崎貞明)

昭和55年日本工業新聞社刊


一軍人として、一青年として――――激動と波乱の時代、昭和を生き抜いた著者・黒崎貞明。二・二六事件を生き残った彼はその後どのような人生を送り、終戦を迎えたのか?昭和を知りたいすべての人へ、戦争を知らない世代の人たちへ送る、国を愛し、天皇に恋した青年の物語。巻末には獄中の村中考次から同志諸君に当てられて書かれた書簡を収録。