おすすめ図書紹介
「永遠の図書室」の店番がセレクトしたおすすめ図書をご紹介。
借りるものに困ったとき、どうぞご参考ください。
(※月初更新)
もっと知りたい、あの戦争のエトセトラ
雑学ものしり戦史 第二次大戦歴史と兵器と秘話(著:軍事評論家 香原勝文)
1982年廣済堂
ノモンハン事件に始まり、レイテ湾海戦、バトル・オブ・ブリテンなどのさまざまな陸海空戦闘史。大和・赤城・ホーネットなどの名鑑、そしてUボート、紫電改やメッサ―などの名機、戦車、特殊兵器の一覧とエピソード。
山下康文、大西瀧治郎、ロンメル、ニミッツら”名将”の生涯。
そして、陸海軍の機構や兵の生活ぶりをわかりやすく記した頁。
記録に残すべき第二次世界大戦の事実と秘話を一冊の本にまとめあげた必読の一書。
戦争と軍隊のちょっと意外な雑学(編:フリーランス雑学ライターズ)
1992年永岡書店
「戦争はいけないこと」。わかっているのに、人類史はどうしても辞めることができない。そんな「戦争」を多角的に捉え、読みやすい・わかりやすい・楽しく学ぶことができる戦史軍隊入門書。
君は第二次大戦を知っているか 教科書では学べない戦争の素顔(著:中野五郎)
1990年光人社
現代世界の勢力バランスの原型を形づくったWWⅡ。参戦国55か国、戦死者4000万、うち一般市民2500万。7年間にわたって戦いぬかれた未曾有の大殺戮戦の真相と全貌を、第一級のジャーナリストが内外の膨大な資料を分析し、総合的な視野から公正な展望と冷静な考察をくわえた衝撃と戦慄の歴史ノンフィクション!
日本人が知っておくべき「戦争」の話(著:KAZUYA)
2015年KKベストセラーズ
戦後70年間、教科書や新聞、テレビが伝えてこなかった、ホントの「大東亜戦争史」を語るYoutuber・KAZUYAによる「日本人の名誉」のための一冊。
フィリピン 激戦の記
人間の記録 バターン戦(著:御田重宝)
1993年徳間書店
昭和十六年十二月八日、日本軍はハワイ、マレーフィリピンの三方面に侵攻を開始した。本間司令官麾下の第十四軍は、マニラ対岸のバターン半島に退避・終結する米軍を無視、無防備のマニラを占拠し、戦勝に酔い痴れた。だが米軍に立ち直りの猶予が与えられた結果、「緒戦大勝利」の大合唱の裏で、日本軍の死闘は五カ月に及んだ。太平洋戦争の縮図といわれるバターン戦の実態を追及した、シリーズ第五弾。
コレヒドールの落下傘(パラシュート)
2015年精文社
原話・押元惟喜、構成・画・かわな静。
第二次世界大戦中、伍長を務めていた押元惟喜氏の原話をもとに再構築された戦争体験記。
南房総に住むかわな氏が戦争を体験した人々から聞き取り、再構成したフィリピン戦のつらく苦しく、しかし貴重な談話。
カンルーバン収容所物語ーー最悪の戦場残置部隊ルソン戦記(著:山中明)
1987年光人社
「生きて虜囚の辱めを受けず」との戦陣訓に縛られた日本軍将兵は、戦い敗れた後、福音の日まで望郷の思いの中にいて如何なる日々を過ごしたのか。戦後数々の名作の舞台となったフィリピン戦線―――最大級の収容所に入り、出て行った男たちの真情とその運命を描く痛恨、感動のノンフィクション!
ルソン戦記 若き野戦銃砲指揮官の回想(著:河合武郎)
1987年光人社
若干22歳の中隊長が、山岳要塞陣地の砲兵の死闘と、敗走しつつも誇り高き将兵たちの姿を描く忘れられた戦場・≪フィリピン砲兵戦≫――――異色感動のノンフィクション戦記!
人間性と個とユーモアと
日本の戦時下ジョーク集 太平洋戦争篇
(著:早坂隆)
2007年中央公論新社
日増しに窮乏の度を深めていく配給生活。それでも笑いを求め続けてやまなかった、われらが先達たちの逞しき姿。だが、歴史の歩みは無情にも……。笑いながら泣けるジョーク集、堂々誕生。
日本の戦時下ジョーク集 満州事変・日中戦争篇(著:早坂隆)
2007年中央公論新社
昭和初期の日本、そこでは空前のお笑いブームに人々が目を輝かせていた!当時の傑作ジョークの数々を通じ、今のわれわれと変わらない、戦中の日本人の鋭敏な笑いのセンスを紹介する。
陸軍落語兵(著:春風亭柳昇)
1979年立風書房
「春風亭柳昇といえば、いまやわが国ではアタシ一人でしてェ…」戦後、新作落語で一世を風靡した著者の『与太郎戦記』に続く第二弾。前著で書ききれなかった戦地でのエピソードから、戦後、落語家になるまでを描く。中国大陸の激戦地にありながら、どこかのんびりとした兵隊たちの日常が、独特の文体で飄々と描かれる。市井の人々の苦しみの記録でもある。貴重写真収録。
初年兵行進曲 可愛いスーチャン(著:村田旅鳩)
1981年旺史社
「自分は軍隊なぞ嫌いであります!」そう答えた相手は海軍少尉!?戦争中のみじめな初年兵生活を綴った悲劇・喜劇の連続、抱腹絶倒間違いなしの異色の戦争体験記。
あと1冊、何にしよう?
「戦争」に強くなる本ーーー入門・アジア太平洋戦争(著:林信吾)
2007年 筑摩書房
軍事知識が必要不可欠なものになりつつある昨今。軍事に関する議論は玉石混合の状態にある。では、まず何から読めばよいのだろうか。これまでアジア太平洋戦争について公刊された書物を、「開戦原因」「戦争の展開」「兵器について」「戦争責任とは何か」など多面的に整理・紹介し、戦争の真実に迫る。
今だから知っておきたい戦争の本70(著:北影雄幸)
1999年光人社
人間の真価は極限状況に追い込まれた時、はっきりとその姿をあらわす。
生死の境目が迫るとき、人は何を考え、何を成すか。戦争という大きなうねりの中で、それでも人間性を失わなかった兵士たちの姿が書かれた「戦争関連書籍」専門ガイドブック。
隻眼の人(著:飯尾憲士)
1984年文藝春秋
陸士時代の隻眼の区隊長との再会を描く表題作など、”血”へのこだわりを禁欲的骨太に描破した純文学作品集。
あゝ祖国よ 恋人よ きけわだつみのこえ 上原良司(著:上原良司 中島博昭)
1985年昭和出版
「明日は自由主義者が一人この世から去って行きます」――。
第2次世界大戦末期に戦没した日本の学徒兵の遺書を集めた遺稿集『きけわだつみのこえ』に掲載された遺書が注目された特攻隊員・上原良司。22歳でこの世を去ったひとりの青年の思想と人生を知る、唯一無二の書。